「玄関ドアを替えたいが、壁を壊す大工事になるのではないか」
「工事の間、家を留守にできない」
玄関ドアの交換をご検討中の方から、こうしたご不安をよく伺います。
結論から申し上げると、多くの場合、壁を壊さずに1日で交換できます。
今回は佐賀県内で行った玄関扉交換の施工事例を、工程ごとの写真とあわせてご紹介します。


玄関扉は、毎日必ず使う場所です。
見た目だけでなく、開閉のしやすさ、防犯性、断熱性まで含めて考える工事です。
玄関扉は、ご家族が毎日出入りするだけでなく、来客を最初に迎える場所です。
長年使用していると、扉や枠の傷み、鍵の使いにくさ、開閉時の重さや引っ掛かりなど、気になる点が少しずつ増えていきます。
扉の開閉が重い、鍵がかかりにくいという症状は、枠のゆがみが原因のことがあります。
放置すると、施錠したつもりで完全にかかっていないという事態も起こり得ます。
今回は既存の玄関まわりを確認したうえで、周囲を養生し、既存扉の取り外しから新しい扉の設置、動作確認まで進めました。
今回の施工概要(佐賀県内)
- 所在地:佐賀県内
- 建物種別:戸建住宅
- 築年数:築○年
- 施工内容:玄関扉交換(カバー工法)
- 使用製品:○○(メーカー・型番)
- 工期:1日
- ご相談のきっかけ:扉と枠の傷み、開閉のしにくさ
朝に着工し、その日のうちに新しい扉でお使いいただける状態でお引き渡ししました。
壁を壊さない「カバー工法」とは
玄関扉の交換には、大きく2つの方法があります。
カバー工法
既存の枠を残したまま、その上から新しい枠を取り付ける方法です。
- 外壁や内装を壊しません
- 多くの場合、工事は1日で完了します
- 廃材が少なく、費用を抑えられます
- 玄関を開けたまま夜を迎える心配がありません
はつり工法
既存の枠ごと撤去し、周囲の外壁や内装を復旧する方法です。
- 開口部の寸法を変えられます
- 工期は数日から必要になります
- 外壁や内装の補修が発生します
ただし、既存の枠が腐食していたり、大きくゆがんでいたりする場合は、カバー工法では対応できません。
その場合は枠から交換する必要があります。
どちらの工法になるかは、現地で枠の状態を確認したうえで判断します。
なお、カバー工法では既存枠の内側に新しい枠が入るため、開口部がわずかに小さくなります。
大きな家具の搬入予定がある場合は、事前にご相談ください。

「玄関を交換すると大工事になる」と思われている方が多くいらっしゃいます。
枠の状態がよければ、1日で終わる工事です。
施工前に玄関扉と周辺の状況を調べます
まずは、交換前の玄関扉と枠、足元、周辺の外壁を確認します。
玄関扉は建物ごとに納まりが異なります。
そのため、扉本体の寸法だけでなく、次の点を事前に把握することが重要です。
- 枠のゆがみ、腐食、浮きの有無
- 扉の開く方向
- ハンドルと鍵の位置
- 玄関内外の段差
- 周辺の外壁の状態


現地確認では、扉がスムーズに開閉できるか、枠にゆがみや浮きがないか、鍵が確実に作動するかも見ていきます。
採寸を誤れば、注文した扉が納まりません。
玄関扉は既製サイズがそのまま使えることのほうが少なく、事前の確認が工事の成否を決めます。


玄関扉の交換では、採寸と既存枠の確認が工事の質を決めます。
取り付けたあとに無理が出ないよう、着工前に細部まで確認して施工方法を決めています。
室内外を養生して作業の準備をします
施工を始める前に、玄関まわりを養生します。
工具や取り外した部材が床や壁に触れて傷を付けないよう、作業範囲と通路を保護します。


玄関は生活動線と重なる場所です。
工事中もご家族が出入りされることを前提に、工具と撤去材の置き場所を決めてから作業に入ります。
お住まいになりながらの工事では、安全に通行できる動線を確保することが第一です。
既存の玄関扉と部品を取り外します
養生が整ったら、既存の玄関扉を取り外します。
扉は大きく重量もあるため、周囲に接触させないよう注意しながら作業を進めます。


ハンドルや丁番などの部品も、枠や壁面を傷めないよう順番に取り外していきます。

扉を外したあとは、既存枠と開口部の状態を改めて確認します。
扉が付いた状態では見えなかった枠の下端は、水がたまりやすく、腐食が進んでいることがあります。
見えている部分だけで判断せず、新しい扉の取付けに支障となる箇所がないかを確認したうえで、次の工程へ進みます。

枠と下地を整えて新しい扉を設置します
既存扉の撤去後は、新しい玄関扉を正しい位置に納められるよう、枠まわりを整えます。


ここが、玄関扉交換で最も技術差が出る工程です。
枠がわずかでも傾いていると、扉が自然に開いてしまう、閉めても隙間が残る、鍵の位置がずれるといった不具合につながります。
縦、横、奥行きの三方向を確認しながら、位置を合わせていきます。

枠を固定する際は、扉との隙間が均一になるよう調整しながら進めます。


扉が途中で止まらないか、閉める際に強い力が必要にならないか、施工中も繰り返し確認します。

扉を長く快適にお使いいただくため、枠の水平と垂直を何度も確認しながら取り付けます。
完成後に見えなくなる部分こそ、調整が欠かせません。
ハンドルや鍵を取り付けて動作を確認します
扉本体を取り付けたあと、ハンドルや鍵などの部品を設置します。


玄関扉は毎日何度も操作するため、次の点を一つずつ確認します。
- ハンドルの握りやすさと操作の重さ
- 施錠と解錠がスムーズに行えるか
- 扉と枠の接触、隙間の状態
- 扉が閉まる速度と勢い

扉が勢いよく閉まると、指を挟む事故につながります。
逆に閉まりきらないと、施錠したつもりで鍵がかかっていない状態になります。
「閉めたつもり」で鍵がかかっていない状態は、防犯上もっとも危険です。
必要に応じて金物を微調整し、確実に閉まる状態に整えます。


玄関扉の交換が完了しました
周辺を清掃し、扉の表面、枠、足元まで仕上がりを確認して工事完了です。



新しい玄関扉が建物の外観に自然になじみ、玄関まわりの印象がすっきり整いました。
朝から始めた工事が、その日のうちに完了しています。
玄関扉の交換で改善できること
玄関扉の交換は、見た目を新しくするだけの工事ではありません。
防犯性
古い玄関扉は、鍵が1か所のみという製品が多くあります。
現在の玄関扉は、上下2か所を同時に施錠する仕様が主流です。
鍵が2か所あるだけで、こじ開けに要する時間が大幅に伸びます。
ピッキングに強いシリンダーや、扉のこじ開けを防ぐ構造も標準的になっています。
断熱性
玄関は、住宅の中でも熱の出入りが大きい場所のひとつです。
古い扉は断熱材が入っておらず、枠まわりに隙間が生じていることもあります。
冬の玄関が冷える原因は、扉であることが少なくありません。
断熱仕様の扉に交換することで、玄関から廊下にかけての冷え込みが和らぎます。
使いやすさ
握って回すノブから、レバーハンドルへ。
さらに、鍵を出さずに施錠・解錠できる電気錠という選択肢もあります。
荷物を持ったまま、お子様を抱えたままでも開けられるようになります。
ご高齢のご家族がいらっしゃるご家庭でも、負担が軽くなります。


